当時はまだ幼稚園児だった私は、街頭ビジョンの中の彼らの輝きに心を奪われてしまった。恋焦がれてしまった。
ある者は圧倒的な歌唱力で他者の心を揺さぶった。ある者は七色の声を駆使してありとあらゆる魅力的なキャラを演じた。ある者は自らVTuberとしての身体を作成し数多くのVTuberの生みの親にもなった。
彼らはある種の劇物だった。まだ純粋で未熟な一人の少女の行く末を容易く狂わせてしまうほどの。彼女は天に手を伸ばし、止まることなく歩み続けた。
だが、過ぎたる望みはその身を亡ぼす。それでもかつて憧れ、好いた彼らが熱中するものを少しでも知るために彼女は進む。
好きな人の好きなものを知りたい。自分もそれを好きでいたい。そんな乙女心が彼女の原点なのかもしれない……。
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私はいつかVTuberになることを夢見て、自らの人生の全てを推したちがしていた数多くのことを極めるためにプライベートを費やしてきた。楽器に作詞作曲、小説、ダンス、歌。数え切れないほど多くのことに挑戦し続けた。推し全員の真似をしたいっていうのはちょっと欲張りだったかなぁ……。いや、ファンたるものそのくらいの気概がないといけないよね!そんな自分の人生に後悔はない……と言ったら嘘になる。私はこれまでいろんなものを犠牲にしてきたから。好きな人と出会い、交際し結婚して子供を産み、夫婦で力を合わせて育て上げる。そんな人並みの幸せというものにも触れてこなかった。そんな幸せの中にはこの憧れを超える何かとの出会いはないにしても人として成長する機会があったかもしれない。表現の糧になったかもしれない。
でも、ここまで来れば後戻りは出来ない。そもそも死ぬ間際にこんなこと考えたってしょうがない。あとは来世までこの記憶を持ち越すのみ!魂に思いを刻め!この人生を無駄にしてなるものか。
文字通り人生を懸けた修行回が今日、終わる。
あぁ……楽しみだなぁ。来世はどんな人と出会えるだろう。VTuber……なれるといいな。
私はこの目標のために人生をかけてきたんだもん。この経験を、磨いた技術を、想いを忘れるわけにはいかない。
私の目標を応援してくれる人もたくさん……かは置いといていてくれた!
だから私はこの意志を、記憶を来世に繋げて絶対に夢を……
叶えるんだ![え〜っと……ここどこ?] 私はあの時確かに死んだはずだ。仮に生きていたとしても私がいるはずなのは病院の病室であって、こんな生活感丸出しの知らない誰かの寝室なんかじゃない。[ッ!?] 突然現れた何者かの気配に振り返るとそこにいたのは中性的な容姿の神だった。私の魂がこの方こそが神であると、逆らってはいけない存在だと叫んでいた。平伏すべき相手だと魂から感じる割に圧迫感がない。私にはチグハグな存在に思えた。まるで意図的に存在の格を落としているかのように……。 『初めまして、石塚有里。僕の名前はアサナシア。以後よろしく。』[アサナ……シア様?] 聞いたことあるようなないような?うーん……。『おいおいおい、そりゃないよぉ!マジで名前も知らないの?うわぁショックだわぁ……。僕もそこそこ知名度あると思ったんだけどなぁ。』[名前くらいなら……一応、はい。] たしか命を扱ってる神様たちの一人だったような……。神話って解釈わかれるし名前違うだけで同じ神様だとか違う神様だとか結構ややこしいから全容把握は無理だよ。 『え?マジマジ?でもやっぱりどういう神かはみんな知らないのか〜。サーナトス君とかならもっと「え!?あの冥界神様!?」みたいな反応になるんだろうな。あぁ〜悔しい!サーナトス君ずるい!冥界神ってなにさ!かっこよすぎんだろ!しかもあいつ僕と存在混同して知名度かっさらってくしさぁ!もうまじでなんなの!あぁ~むしゃくしゃしてきた!仕事丸々押し付けてやろうかな。』 アサナシア様は可哀そうだけど、ぶっちゃけ冥界神のサーナトス様はバリバリ知られてて漫画とかにも登場しててめっちゃ人気。アサナシア様、どんまい。 [そ、それにしても神様ってほんとにいるんですねー。]『そりゃそうだよ!あったりまえでしょ?無から有を生み出すのは神の御業だからね。』 空気が……変わった!?さっきまでのチグハグさがない。あぁこれが、神……。『そしてそれに例外は存在しない。今に伝わる神話こそが神の実在の証明なんだ。もちろん現在に伝わる神話が全部が全部史実通りという訳ではないがね。物語において誇張、脚色は当たり前に行われているだろ?別にそれはいいんだ。事実の羅列じゃつまらない。つまらなければ、人々が熱狂しなければ……それは後世に残らない。物語は後世に残ってこそだから
はぁ……死ぬかと思ったわ。そういや私もう死んd(ry え?天丼はつまんないって?うるさいなぁ。ていうかお前は誰なんだよ。[さっきまで身体透けるどころか消えかかってたので聞く余裕がなかったんです。なので正直内容が一ミリ頭にも入ってないです。]『ならもうちょっと早く言ってよぉ。聞けてなかったなら、もう一回この話をしてあげようか?』 アサナシア様もお忙しいでしょうし、そのお話はまたの機会にお願いします。「興味ないです。」 あ、うっかりうっかり!建前と本音が逆になっちゃったよ(棒)。てへぺろっ!なんだよイタイってさぁ!死んでんだからこの際年齢とかはいいだろ!てかマジで誰なんだよ!『いやだからこれは世界の根幹に関わる内容で……』 はぁ……。[質問への回答を要求します。] 神様なんだからさぁ。『学者たちが追い求めている世界の真理で……』 これくらい察してよ。 [質問への回答を要求します。] 『あ、はい……話します。』[アサナシア様、ありがとうございます。]『君もう既に死んでいる。ここまではもうすでに理解しているね?』[えぇ、まぁこんだけ身体透けてりゃ自分は霊体になっちゃったんだなぁ〜って気付きますよ。声もまともに出ないですし、アサナシア様の声は無駄に頭に響きますし。幽霊ってこんな感じなんですね。そんなくだらない私の感想はさておき、ここは死後の世界という認識でいいのでしょうか。]『その認識でだいたい合ってるよ。より正確に言うなら天界。君ら人間が言うところのあの世。そしてここはその最奥。とは言ってもここは僕の私室だし、そう肩肘張る必要はないよ。適当なところに座っちゃって〜。』[チャラ……。] チャラいのもそうなんだけど妙に人間臭い。そもそもいまこうして同じ目線で話せているのもおかしい。IQが20違うと会話が成立しないという俗説もあるくらいだ。 「え、嘘だよね?」 私は人より幅広い知識を持っている自信があるし、実際そうだろう。無駄に長く生きてないからね。だがそれも所詮は人間の尺度での話だ。神であるアサナシア様は他の人間より多少優れた程度の私の存在など歯牙にもかけないはずなんだよ。 『何も言わないってことは。そっか僕ってそんな軽薄そうなのか。まじかぁ……こう、精神的に来るものがあるね。いやまじかぁ。』 だから
[そういえば貴方様は何の神様なのでしょうか。]『す~ごい今更だね君!そういうの聞くタイミングもっとあったでしょ!“邂逅"の時とかさぁ。ま、まあ別にいいんだけどさぁ……。僕が何の神様かだっけ?』[さっきまでは自室に今会ったばかりの女性を連れ込むチャラ神だったのであまり貴方様に興味がなく……。] 『ぶっちゃけ過ぎじゃないかなぁ君!そして否定出来ないのがつらすぎる。気を取り直して自己紹介をしようじゃないか。【我は輪廻神アサナシア。我こそが滅びすべてを掌握せし不滅の王にして、生命の核たる魂魄を導く者。定命の者たちを悠久の昔より見守り、その終焉を見届ける者でもある。】どうだい?僕のこと見直したかい?滅王だよ滅王!かっこいいでしょ?』[ぶっちゃけ最後ので台無しですね。途中まで威厳たっぷりで神々しかったんですけど。]『正式に名乗るに当たってこの肉体端末の格をちょっぴり上げたからね。さすがにあれを常時となるといろいろ影響出てきちゃうからすぐに戻したんだけど……。(友理ちゃんの魂ちょっぴり変異しちゃったかもしれないなぁ。でもまぁ彼女の転生は元々イレギュラー尽くしだし影響はさほど大きくはないはず。)うん、大丈夫そうだね。』[それで魂の管理とかいう仕事を大量に抱えてて休みなんてとれなさそうなアサナシア様が私みたいな一般人に何の御用で?]『君は本来の手順で転生できないっぽいんだよね。』[それはまた何故?]『本来なら前世の魂の記憶を消してから転生先をランダムに決めて転生させるんだけど、君の魂に意思やら記憶やらがべったりこびりついてて全然落ちないんだよね……。』[人の魂をカレーうどんのスープを跳ねさせちゃった白シャツみたいに言わないでくださいよ。] 例えツッコミが長ったらしい?だからお前は誰なんだよ!名前を言え名前を! 『言い得て妙だね。まさに魂の漂白作業なんだよ。落とせないこともないけど、転生はさせなきゃだから無理に汚れ落として魂が痛んじゃったら本末転倒なわけ。今慎重にやってるんよ、だからちょっと待ち中。まぁたぶん無理だし例外的に記憶持ちでの転生になるよ。』 こいつ遂に人の記憶を汚れっつったぞ。[前世の記憶を持って転生出来たから今世ではつよつよVTuberを目指す!ってことですね!]『よく分かんないけどたぶんそんな感じ。君実は前世もそうなん
『転生ガチャは君と同じ境遇の子がちょいちょいいるからその子らがこっち来たときに使ってるんだよ。前世持ちの救済用ってところかな?なんだかよく分からないまま転生させられるとなると理不尽に感じるだろうからさ。』 なるほど……。神様に勝手にクソ親の子供にされるより自分の運でクソ親になる方がまだマシだろうからな。まぁ両方クソで誤差みたいなもんだけども……。『前世の記憶のせいで産まれた時から自我があると尚更ね!だからここで自ら引いて決めることで心の準備をしてもらうってのがこれの目的だよ。』 心の準備か。ちょっと緊張してきたな。『よし、着いた。それじゃあドンドン引いてって〜』 しばらく歩いた先にあったのは日本でよく見るガチャガチャだった。バン〇イのアレである。それはさておき1つの疑問が私の中に生まれていた。 そういえば神様のくせになんで移動で普通に歩いてんだろう……。[そういえばなんで徒歩移動だったんですか?]『わ、忘れちゃって(((ぼそっ』 神ともあろうものが……忘れる?き、聞き間違いだよね? [え?なんて?]『ひ、久々に転生ガチャ使うからどこに仕舞っておいたか忘れちゃってさ。』[え?冗談ですよね?だってアサナシア様は神様で……。だからどこに仕舞ったか忘れるなんてそんなミスするわけ……。しかもそれを神たる貴方様が誤魔化すために余計に歩いて時間稼ぎ!?]『すんませんした。いや、でもだって使うのなんて250年振りだし……』 まじかぁ……。この人まじかぁ……。 [アサナシア様の言い訳とか私、聞きたくないです。]『はい……時間も押してるし引いちゃってください。』[時間押してるの誰のせいだと……もういいですよ。で?前世のガチャと同じ感じで全部引けばいんですか?]『ホントすんません。うん、全部引いちゃってもろて。』[最初は〜これか、親ガチャ(母)?とりあえず引くか。]『提供割合としてはこんな感じ』 え?提供割合?聞き覚えある単語だなぁ。この先知りたくないなぁ。す~ごい嫌な予感するんだけど。やめてね?これ以上私の中の転生のイメージを壊さないd…… ★6 0.5% ★5 1.5% ★4 6.0% ★3 12.0% ★2 20.5% ★1 60.5%こんなの……こんなの…… [ソシャ
いやはや、生前こういうの好きだったとはいえまさか死んでからもガチャガチャを回すことになるとはねぇ。感慨深いですなぁ。さて、私の来世のお母さんはどんな人なのか……ええいっえままよ!“ガタガタガタガタ……ゴロンッ” 黒髪スタイル抜群の儚げ美人じゃん!最高じゃ……え?死亡?[ふぇ?はぁ!?死ぬの?私のお母さん死んじゃうの!?ま?も、もう少しちゃんと見てみるか……。え〜っと……あぁなるほどね。産後の肥立ちが悪く死んじゃうのか。] ま〜じ〜か〜幸先わっる!とはいえまだあったこともないしいまいち実感がわかないというか愛着ないから心が大して動かないというか……。そんなことより私のリアルラックどうなってるんだよ! [マジかよ……幸先悪っ……。]『え〜っと……ドンマイ?次は父親ね?』[ま、まぁ私が気にしたところで何かが変わる訳でもないですし?よっしゃー次引いてくぞー!]“ガタガタガタガタ……ゴロンッ” お!爽やかイケメンじゃん!でも私知ってる。自分の運がごみカスだって……。 “虐待” ほらー!!![……クソ親です。ありがとうございました〜!まぁ妻の死で自暴自棄になってっていうのは同情の余地がある……のか?いや、ないわ同情の余地。クソ親だよクソ親。] この人の本質としては別に悪人って訳じゃなさそうだし……。そうは言っても子供もまた母親を失って悲しいだろうに自分の悲しみを子供に当たり散らす時点でクソ親には変わりないんだけど……なんなの?そういう呪いでもかかってるん?『さぁさぁ次君自身のガチャ行ってみよ〜う!確率ってのは収束するからね。次こそ!次こそはいいの出るって!』 そうは言ってもさぁ……流れってあるじゃん?流れっていう意味で言うと現状ごみカスじゃん?もう私の心はボロボロだよ![おー!はぁ……。]ウジウジしてたって何も始まらん!気を切り替えて行くぞー!“ガタガタガタガタ……ゴロンッ” 可愛いーーー!!!なにこの超絶美少女!!!あ、来世の私か。[よっしゃ来たァァァァァァァ!!これで勝つる!]『うわっ』[性癖どストレートヤッター暗めの茶髪に青目の美少女だって?最高じゃないかァァァァァァァ!!最強ヤッターえへへへへ〜うへへへへ〜。]“ジュルリッ……”『う〜わぁ……』 [す、すいません。少々興奮しすぎてしまいました。見苦しいところをお見
[神様神様!才能的なのってないんですか?]『う~ん……。あるとも言えるし、ないとも言える。何をもって才能と呼ぶかにもよるかなぁ。』 つまりどういうことだってばよ。 [と、言いますと?]『周りの環境だったり、影の努力だったり関係なく。つまり先天的に人より上達が早いって事例はそこそこある。生まれ持った才能って呼ばれるやつね。』[ないとも言えるってのはなんなんです?]『その生まれ持った才能のにも由来があるからさ。知識や経験なんてないはずなのにただ漠然とどうすればいいのかわかる。そんな感覚、君にも覚えがあるんじゃないかい?』「あり……ます。」『定命の者たちは生まれ変わりを繰り返す。その前世の経験というのは基本的に消される。我々の手によってね。そう、基本的にはなんだ。つまり……例外が存在する。その例外中の例外。それが……』「ま、まさか……。」『そう、君たちだ。前世の記憶ってのは意外と多くの人の脳の奥底にに刻まれているんだよ。みんな、ちゃんと知っているはずなのに忘れてしまっているんだ。とはいっても、君たちのようにすべてを持ち越すのは本当に極稀なことだけどね。必死に努力しことは情報量の多い少いはあれど魂に刻まれる。その前世を、定命の者たちの努力の証を、才能なんて陳腐な言葉で僕は済ませたくないかな。さて、そろそろ転生の時間だよ。心の準備はいいかい?』 そっか、神様目線だと魂としては地続きだからあくまで努力の成果なのか。たしかにそうだよね、必死こいて努力したのにその過程をなんも知らない人に才能あって羨ましいとか言われたら嫌だしね。私だったらキレちゃうかもしれない。[私もついに転生かぁ。楽しみだなぁ〜クソ親だから環境はアレですけど。] 今の私には長く生きてきた知識と経験がある。今までの無力な幼少期とは違う。周りへの頼り方も知っているし、祖父母も元気でやさしい人たちらしい。なら私には十分だ。『うんうん、生を楽しむ気持ちがあれば次の人生も大丈夫そうだね。』[短い時間でしたがお世話になりました。]『最後くらいは神様っぽく締めようじゃないか。ゴホンッ――不遇の時を生き抜きし魂よ、転生の理を超えし魂よ、そなたの新たなる人生が幸多からんことを祈り、霊魂の見守り手たる我が祝福を汝に与えん。では、良き人生を。』[運良く新たな人生を歩めるようになりましたし、やり残し
[どうも、皆さんこんにちはスーパーアイドル(になる予定)のななしちゃんです!今世の名前はまだないです。その理由はまた後程!さて、私は今どこにいるでしょうか!] はぁ、私一人で何やってんだろ……。どうせ暇だし配信のイメトレがてらやってみるかって始めたものの……つらっ。 [うんうんうん。そうだよね、わかんないよね。だってここ真っ暗だもんね。ちょっぴり正解発表には早いですが……もうしちゃいましょうか、答え合わせ!実は今、子宮内の特設スタジオからお送りしております!] 私の正気度が削られていく気がする。辛いよう。何もしないのも何もしないので頭おかしくなりそうだしなぁ。でも……でも……一人でこのテンションはしんどいよ! 暇なんでいろいろ考えてたんだけど、逃れることのできない輪廻はある種魂の牢獄なんじゃないかって気付いたんだよね。それ以上考えたら辛くなりそうなんで考えるのやめちゃったんだけど。あ、そうそう!私がこの身体に入ったのはだいたい16週目みたいなんだよね。つまり肉体に魂が宿るタイミングもそのくらいってこと。暇な時間で考えに耽り、それが学問に繋がっていく……。そしてそれが大発見の礎、もしくは大発見そのものに。真理だよね。 何も自分を縛るものがないからこそ好きなだけ、自由で柔軟な発想で物事を考える。私は今古代ギリシャ人の気持ちを体感してます。つまり今の私のマインドは古代ギリシャ人!精神面はソクラテス。そう!今の私は平成のソクラテスなのだよ! 何故私が今こんなくっだらないことを考えている(くだらないっていう自覚あり)かというと、24週間が長いから!最初こそ大人しく寝て過ごしてた私ちゃん!でも計24週間も寝続けるなんて無理だからこんなクソほどの意味もないことを考えてるってわ……けよ。 眠くなってきたから1回寝るわ。じゃあおやすみなさ〜い。 なんやかんやありまして〜。 "私、爆誕!!" どうせつまらんからなんやかんやの説明は割愛するぜい。だって私がつまらなかった。異世界とかだったらね。胎児の頃から魔力を鍛えて……みたいなのもあると思う。ここ日本だぜ?私胎児だぜ?何しろってんだよ。寝て起きて、たわいもないこと考えてから寝るだけの日々。つまんな。 胎児のころから修行する人に言いたいんだけどさぁ。人の腹ん中で不思議エネルギー使って何やってんだと。ま
え〜改めまして、私の第2の人生の脳内実況はですね。私、天才アイドル(になる予定)のゆらちゃんが勤めさせていただきます!母親がそう呼んでたし、この名前でたぶん合ってる。リアルの私は泣いて食べて寝ての繰り返しなもんでつまらないと思うのでね。要所要所で状況把握も兼ねて実況しつつ今後の計画を整理しつつといった具合ですかね〜。 今更といえば今更なんだけどさぁ。生まれてからも独り言が一向に減らないことにはつっこまないでね。やっぱりさぁ、一人の時間が増えて人と話さなくなると独り言が増えちゃうんよ。もう胎児だった頃の独り言が多い状態に慣れちゃったからたぶんずっとこのままだね。別に口に出してるわけでもないし、脳内で喋ってる分には誰にも迷惑かけてないしモーマンタイ! そう、私は誰にも迷惑をかけていないのだ!だからツッコミも同情も私は受け付けま〜せん!はい、この話終わり!次行こ次! あ、そうそう!今世の両親の話してなかったね。まずはすぐに死んじゃう運命の超絶美人な母親!現状意識はないけどなんとか生きてはいる。まぁ私を産んだ段階で衰弱しちゃってたからね。でもまぁなんとか生きていてくれてるだけ良しとしよう。 その母親が生まれたての私のことを抱っこしてくれた。いくら赤子が軽いとは言っても衰弱しきった母親には大きな負担になると思う。それでも母親は力を振り絞って私のこと抱き上げてくれたんだよ。 これが母親ってやつなのかとそのとき本能的に理解したんだ。ただ抱っこされてるだけなのに安心感があったし、心も体もあたたかかった。前世の親からは感じなかった感覚だし、生みの親ではあるけど親っていう概念的なそれではなかったんだと思う。 今世の母親。いや、お母さんは産後すぐに死ぬ定めだ。きっとそれは覆すことのできない絶対的なものなんだろう。それでも、私はお母さんに一秒でも長く生きてほしい……。 湿っぽいのはやめだやめ!次に父親!何か私にそこまで興味無さそうだったんだよね。私には見向きもしないでお母さんに付きっきり。自分の妻のことが大好きなんだろうなって。私の扱いとしてはあくまで妻が大切にしているものって感じ。妻にとって大切だから大切にしてるって消極的な感じと言えばいいのかなぁ。あぁぁぁぁぁぁぁ!言語化難しい! もうヤダ疲れた!私は寝る!赤さんの仕事は「キャッキャッ」って笑って「おぎゃーおぎゃー」
初配信まで時間がないしその準備しなきゃ……ほんと自分のノープラン加減がイヤになるよ。まぁどうにかこうにかやっていけてるし今回は良いか!次から気をつけよ〜っと!(←反省しない奴の典型。今回何とかなったから大丈夫 なわけねぇだろ。) とりあえずスライド作りからかな。その前に内容決めないとね。 ・待機画面と待機BGM ・挨拶して自己紹介 ・質問タイム ・ファンネーム、配信タグ、ファンアートタグ ・歌枠 こんな流れでいきますか。待機画面はぁ……描くか。今回はどこぞのゴリラな先生の真似してラフそのままにしようかな。他にもやる事あるけど間に合うかなぁ。いや、何としてでも終わらせる!スレの人たちも見つけて応援してくれてるのも見かけたしね!というわけで作業開始! なんやかんやありまして~ お、終わったぁぁぁぁぁぁ!ぶっちゃけ終わらないんじゃないかなって思ってたけどなんとかなったな。私ってやればできる子じゃ~ん!今の時間は……19時半!?こんなことしてる場合じゃないや。あとたったの30分で配信始めなきゃいけない時間じゃん。急げ急げぇ~準備だいたい終わってるけど~。うん、最終チェックしたけど問題はなさそうだね。 ミスと忘れ物は手遅れになってから気付くものだから出たとこ勝負な部分あるけど……そこはもういいや!時間だし始めようか。「さぁ、VTube”YURA”の伝説の1ページ目だ。」 な~んてね!格好つけすぎたかな?じゃ、ミュート解除して配信開始っと! 「私、YURAの初配信に遊びにきてくれたみなさん、本当にありがとうございます。先に投稿していた動画を見てくださったの方はお久しぶりです。見ていない方ははじめまして!夢であるトップVTuberになるための修行をしつつ転生を繰り返した現役赤さんVTuberのYURAです!今日の配信を楽しんでいってください!」――待ってましたぁ!――同接500突破おめ!――半分くらいはスレ民だし気楽にね!――あ、600 なんだよこの同接は!無名の新人配信者の初配信の人数じゃないよ!多すぎるよ!これはちょっと水でも飲んで気持ちを落ち着かせないとまともに話せないや。 「それですそれ!なんですかこの同接は!え!?600!?ちょちょちょっと待って!え!?待って!え!?一旦ミュートして落ち着いてくるから待ってて
1:名無しのVファンID:sgPagmKmJ34本スレは個人VTuber新人発掘スレです。新人VTuber以外の話題は極力控えてください。 ・スレを立てるときは先頭に「!extend:―――――――――――――」を三行入れる。・次スレは>>800が立てること。無理なら代理を頼むか踏まないこと。・各種サイトへの転載禁止。 : : : :0105:名無しのVファンID:jgtJjtpmWjm275おい、お前らYURAちゃんの続報見たか?0106:名無しのVファンID:mgWtgjXtgm248>>0105当たり前やんけ、そんな意味ないこと聞いてくるとか無能か? 0107:名無しのVファンID:jgtJjtpmWjm275>>0106あ゙ぁ?喧嘩か?喧嘩なら買うで?0108:名無しのVファンID:sgPagmKmJ34おい、お前ら喧嘩すな。さっさとやめねぇとアク禁にすんぞ。 0109:名無しのVファンID:mgWtgjXtgm248>>0108あ、はい。すぐやめます。0110:名無しのVファンID:jgtJjtpmWjm275>>0108すんませした。0111:名無しのVファンID:tgJjgmwGjjw284主強っwww0112:名無しのVファンID: pJjpgTukaW944>>0111それなwww>>0105で、続報って?0113:名無しのVファンID:jgtJjtpmWjm275>>0112あぁそうそうその話しようと思ってたんだったわ。ていうか見てねぇやついんのかよ。配信の枠が立てられたんだよ。アンチもそこそこいて雰囲気クソだったわ。でもほんとうに1歳かはよく分からんけど声はちっちゃい子っぽかったし、動画も普通に良かったしお前らも行くやろ?0114:名無しのVファンID: qJjpgTukbW8441歳かはともかくロリは確定か。それはそうと、とりま突撃しようぜ。初配信の同接数でビビられせることが出来れば動揺したロリボが聞けるかもしれない!0115:名無しのVファンID: ID:tgJjgmwGjjw284>>0114お前まさか……天才か?俺はこの計画に乗るぜ!0116:名無
「あぁ……ついに明日か。ここに辿り着くまでちょうど100年くらいかぁ。ま、生まれ変わってからはあっという間だったんだけどね。」 明日は9月3日、私の初配信日だ。そんな大事な日に私は…… 「頭痛いよぉ……。少しでも体調を戻して配信人備えないと。」 体調を崩していた。どうもただのアホです。もうダメだぁ~!こんな体調で配信なんてしても来てくれた人を満足に楽しませることなんて……。初配信で体調不良っていう大ポカかますとか最悪だぁぁぁぁ!『体調悪いままじゃダメよ。延期じゃダメなの?』 え?延期すればいいだろって?そんな選択肢は存在しなよ。告知してたのに急に延期なんてしたら飲み物ぬるくなっちゃうでしょ?というわけで延期はしない。意地でも初配信は敢行する。『わざわざ見にきてくれた人に万全じゃない姿を見せるなんて失礼だ。なにより由良はまだ幼い、この体調不良が悪化したらどうするんだ。』 万全の時ほどのパフォーマンスは無理だけど、できる範囲でやるしかない。せめて体調不良でもゴリ押す面白いやつだと思ってもらえるといいな……。「延期だけは絶対にできない。だってこの日にやるって約束したから。今の私は飽和するくらいいる配信者のうちの一人にすぎないんだ。明日のために時間を作ってくれた人がいるかもしれないし、楽しみに明日を待っていてくれてる人もいるかもしれない。だから、約束は絶対に守られなければいけない。おばあちゃん、おじいちゃん。私はやるよ。二人がなんと言おうとね。じゃ、私は薬飲んで寝るから!おやすみ!」 二人の言い分もわかるし、私のことが大事で心配してるからこそなのもわかってる。でもこれだけは譲れないんだ。ごめんね、二人とも……。 あ~頭痛い。大丈夫かな、私この後寝れる?寝れないまま配信時間きちゃったらどうしよう!考えれば考えるほどドツボにはまって寝れなくなっていく気g……スピースピー……むにゃむにゃ……。―――――――――――――― 朝だ。意外と寝れたな、私。体調が終わってるのは相変わらずっと……。でも配信なんて基本座りっぱなしだし何とかなるでしょう!そーんな激しい運動をするわけでもあるまいし!大丈夫大丈夫!たとえ大丈夫じゃなかったとしても大丈夫って言い聞かせないとやってらんない。死にかけながら配信するのもそてはそれで美味しいしね。「ふははははっ!死ななきゃ安
0001:名無しのVファンID:sgPagmKmJ34本スレは個人VTuber新人発掘スレです。新人VTuber以外の話題は極力控えてください。 ・スレを立てるときは先頭に「!extend:―――――――――――――」を三行入れる。・次スレは>>800が立てること。無理なら代理を頼むか踏まないこと。・各種サイトへの転載禁止。0002:名無しのVファンID:DgatwGmb248>>0001スレ立て乙0003:名無しのVファンID:wgApmcTg657>>0001スレ立て乙4:名無しのVファンID:pJjpgTukaW944>>0111スレ立て乙 : : : : 0213:名無しのVファンID:DgatwGmb278最近これだ!っていう新人Vいなくね?0214:名無しのVファンID:qslMmgmU905>>0213それな、ジャンル的に出切った感あるからどれも大して変わらないっていうか0215:名無しのVファンID:jLgadxZyvP213>>0213まぁたしかに前ほどの目新しさはないな0216:名無しのVファンID:aHgmjggoTvk813よく言えば全員良い、悪く言えば量産型だしな0217:名無しのファンID:sgPagmKmJ340217:名無しのVファンID:qtaIklkmUwkg454なんかよく分からん新人V見つけた!YURA@準備中の新人セルフ受肉VTubeVTuberに憧れておじいちゃんおばあちゃんにオネダリして機材を揃えた1歳児です!何かと至らない所があると思いますが、どうか温かい目で見守ってください。▷youtube.com/@yura.ch0218:名無しのVファンID:aHgmjggoTvk813>>0217なんやこれwww設定にしたって年齢下にし過ぎやろwwwあ、でも赤ちゃんVだとこの前十周年してた自称0歳児がいるのか0219:名無しのVファンID:jLgadxZyvP213>>0217わかりやすく設定だけどちゃんと変なやつっぽくておもろいわwwwてかここまで年齢設定振り切ってると清々しいまである0220:名無しのVファンID:DgatwGmb2
「ふぅ……とりあえず今日のところはこんなもんかな。」 最初の投稿から早五日。爆発的な伸びこそないものの、登録者数は着実に増えていた。 う〜ん、このあとはどうしよう。もう今日は特にすることがないんよなぁ。だって赤さんだしね。赤さんの行動範囲は狭いのですよ。体力作りでランニングしたいけど家から出れないし……。「よし!撮り溜めしよ!」 そう思っていつもの撮影場所まで移動してきたんだけど……何話そうか。1日目は自己紹介。2日目と3日目はイラストメイキング。4日目と5日目は歌ってみた。多声類ロリっ子歌い手VTuberだってアピールするかぁっていうわけで今日明日もその属性を擦る予定。 それ以外はおいおい……ね!引き出しの多さは大きな武器だからね。とはいえ能力的にはできるのに機材と未成熟な肉体の関係でやれることに制限があるのが痛すぎる。まぁ全部出し切っちゃうとつまらないからってことにしとくかな!ていうかそれ以前にこれでも十分多いんよなぁ……属性。 まぁその話は置いといてっと。歌ってみたは人気のコンテンツだし、とりあえず日替わりで声変えての歌ってみたshort投稿するつもりで今日はイケボなんだけど……。いや、まじで何話そうかな。そして何歌おう。 曲は無難にボカロかなぁ〜著察権的にボカロなら包括契約でだいたい大丈夫だったはずだし……たぶん……きっと……おそらく?やばい自信なくなってきたわ。後でちゃんと調べよ。まぁまだ収益化してないし十中八九大丈夫だけど万が一ってのがあるからね!「良かったぁ〜ちゃんと大丈夫だった。」 歌ってみたにを投稿するにあたって練習が必要だし録り溜めは中止だね。shortだしそこまでいっぱい練習しなきゃいけないわけじゃないけど適当なものを投稿するのは作者さんにも視聴者さんたちにも失礼だしね。 歌の練習するのに練習場所が必要なわけだけどそれに関してはおじいちゃんおばあちゃん様々でさぁ、この家に地下室あるんだよね。まぁ反響するとかの多少の問題もあるにはあるけどお世話になってしわがままは言えないしね。今はとりあえず良いけどいつか防音室とか欲しいよね。 さてさ〜て……「それじゃあ歌っていきますか!」 いや、なにを!?まぁこれからいろいろ歌うことになるだろうし別に深く考える必要もないかな。よし、アレでいこう。 ――――――――――――――
名前も考えないで浮かれてたとか私バカじゃん。うーんうーんうーん……よし!YURAにする!事故防止のために下の名前はそのまんまだけどローマ字表記にしてあるし完璧だよね。自分のネーミングセンスは期待するだけ損だしね。これでいっちゃおう! チャンネルは……ゆらちゃんねる(仮)でいっか!まんま過ぎると言われればそうなんだけど……ま、そこら辺は初配信でリスナーさんと相談して決めれたらいいかなぁ〜。 難しいこととから大変なことは誰かに頼んだり一緒にやればいい!だって私は1歳だから! YURA@準備中の新人セルフ受肉VTubeVTuberに憧れておじいちゃんおばあちゃんにオネダリして機材を揃えた1歳児です!何かと至らない所があると思いますが、どうか温かい目で見守ってください。 ▷youtube.com/@yura.ch 誕生日 2021年8月21日 これでよしっと!後はshortと初配信の告知を呟くか……YURA@準備中の新人セルフ受肉VTuber 8/23 11日後の9月3日土曜日に初配信を行います!それに向けて今日からshort動画を毎日投稿していくのでそちらも是非チェックしてください! 捻りもクソもないけどこんなんでいいでしょう!初めてだし、どうすればいいのかよく分からんからな!試行錯誤しながらちょっとずつ上手く出来るようになっていけばいっか。そんなことよりshort動画のための撮影しなきゃ!とりあえず毎日投稿するって言った以上は有言実行しなきゃだよね。 1本目は立ち絵のシルエット出しつつの自己紹介動画かなぁ〜。 初めての撮影みたいな雰囲気出しているが今からやるのは二回目の撮影(TAKE2)である。 すぅーーはぁーー 「よし、撮るか!ん!ん!ん!ん!」 もう一度言うがこの撮影は二回m(ry【皆さんはじめまして、準備中の新人セルフ受肉VTubeのYURAといいます。詳しくは初配信でする予定なので今日はサラッと自己紹介していきます。私はそれぞれの分野で輝くVTuberさんたちに憧れて自分も推したちに近付くために前世で必死に努力してある程度できるようになりました。という設定でもうすぐデビューする実年齢1歳の幼女VTuberです。やるからにはトップを目指しているので応援よろしくお願いします。 観にきてもらうためのきっかけの話
#13 「やったァァァァァァ!!やばいマジ泣きそうなんだけど!!やばい!やばいって!長年の夢がもうすぐ叶うと思うと……。ダメだダメだ!まだここはスタートライン。」 ていうか長年言うても自分1歳やないか〜い!(※セルフツッコミ)テンション高くなりすぎて自分でもよく分からないこと言ってる〜アハハハハ……。前もテンション上げすぎておじいちゃんたちに引かれたし自重自重。 でもテンション上がっちゃうのもしょうがなくない?だって……だって……PCの組み立ても終わってもうすぐOSのアプデ終わるんだよ?今テンションぶち上げないでいつテンションぶち上げるって言うのさ!「ヒャッh……_おっといけね。」 あとちょっと……あとちょっと……あとちょっと……よし終わった!ずっと思ってたんだけどアプデとかって何であとちょっとで終わりそうな所で粘りだすん? まぁいいや。とりまWebカメラでイラストを取り込んでっと……前世ではクリスタ使ってたけどお金ないし無料で使えるのだとメディ〇ンかなぁ。いや、アイ〇スも捨て難い……。にしてもマウスで描くのムズすんぎ。まぁ8割がた出来てるし大した手間じゃない。 さっき私は大した手間じゃないと言ったな。アレは嘘だ。レイヤー分けするのすんごいめんどくさい。まぁやるけどさぁ……。―――――――――――――― うん、飽きた。よし、試しに動画の撮影するか。私は〇日後にデビューするVTuber!登録者〇人で立ち絵公開します!みたいなよく見るヤツ。ぶっちゃけ気分転換さえできればなんでもいい。なんでかわかんないけど前世より飽きっぽくなってる気がする。やっぱ老人だったからそこら辺枯れてたんかな。まぁいい!初めての動画撮影行ってみよう!「うん、代わり映えしないな。自称してる肩書きが天才万能オタク活赤ちゃんVTuberなこと以外は特に……いや、そこがツッコミどころ満載ではあるんだけどね。でもまぁ軽く自己紹介しただけだしね。一人で考えたところでたかが知れてるし反応を見つつかな。とりあえず配信垢を作って導線としては意味ないけど一応宣伝もしてっと……。うん、悪くないんじゃないかな?良くもないだろうけど。」 あとはYとYoutubeのアカウント作って投稿してっと。チャンネル名は……って活動名考えてないじゃん!チャンネル名どころの話じゃないよ!てか動画の名乗りも本名じゃん
私は……ついに!1歳になりましたァァァァ!はい、拍手〜。(パチパチパチパチーッ!どんどんパフパフ!) 誕生日会はって??そんなのどうでもいいんだよ!どうでもよくはないけど今は置いておく。おじいちゃんおばあちゃんが一生懸命飾り付けとか豪華な料理とかしてくれたからめっちゃ嬉しかったし大切な私の思い出なのは間違いないんだけどね。だって今はそれどころじゃないから! だって……だって……これから誕生日プレゼントを買いに行くんだよ?そんなの冷静でいるなんて無理に決まってるってもんよ。夢への第1歩だよ?第一歩(物理)みたいななんちゃってじゃない。興奮するにきまってるよ!寝れるわけないよね!もう今私の目はしょぼしょぼだよ……。『1歳になったし一緒に誕生日プレゼント選びしようか。』というおばあちゃんの一言で誕生日の次の日に誕生日プレゼントを買いに行くことが決まったのだが……。 今更なんだけど配信用PCを買ってもらおうとか私調子乗りすぎじゃね?安くても十数万するものを1歳の誕生日に?私、調子乗りすぎたかもしれない! 言うだけタダタダ!知らん顔しておもちゃ屋さんじゃなくてドス〇ラに誘導してやったぜ!おじいちゃんおばあちゃんがめっちゃ戸惑ってるけど知らん! フッフッフ……私はこの時のために歩けるようになったのだよ。有無を言わさずPCショップに入るためになぁ!後は家で呑んだくれてる父親のパソコンで事前に調べて決めたパーツを回収してからの……必殺の上目遣いでおねだりだァァァァ!!「おじいちゃん、おばあちゃん……私これ欲しいんだ。お願い!買って?もう今後おねだり何かしないから!」『う〜ん……』『う〜む……』 これはもう一押しか? 「お願いします!」『わかった!よーし、レジ行くぞー!』『おじいちゃんちょっと待ってて。由良、買うのは構わないの。だけど、ほんとにこれでいいの?これを買って帰って楽しめる?使い方わかる?』「うん、これがいいんだ!私、VTuberになりたいんだ!それにはパソコンが必要で……だから、私頑張って作るよ!私なら大丈夫だからさ!」『わしにはよく分からないが由良がそう言うなら応援してるからな。何か困ったことがあればいつでも相談しに来るんだぞ!あと、これからもいっぱいおねだりしていいんだぞ!』「うん!ありがとう!」(私の……)(わしの……)(
今日こそ……歩く!2人のどっちが見てる時に1人歩きの練習しようとすると止められるんだよね。可愛がってくれて心配してくれてるのは分かるんだけど私もうすぐ1歳になるんだしそろそろ歩いてもいい頃なんだけどね……。 苦労かけてる分喜ばせたいし、1歳の誕生日に向けて頑張ってるところ。誕生日プレゼントとしておねだりしてみようと企んでたりもするしね。パソコンデビューにはちょっと早いかもだけど。そういう思惑もあって、今はひたすらにつかまり立ちからの一人歩きへの移行に挑戦してる。普通に不便だからそろそろ歩けるようになりたいんだけど……。 まぁこれが疲れること疲れること。普通の赤ちゃんにはあるけど私にはあるものが欠けているから尚更しんどい。ちっちゃい子特有の無邪気さという名のスタミナバフ。アレない分きついんだよね。今は休憩がてら赤さんらしくお絵描きしてるフリしてガチイラストを描いてる。 ちっちゃい子は楽しい楽しいアハハハハハッで脳内麻薬ドバドバ出せるけど、私の成熟した精神では無邪気に楽しんで脳内麻薬出せないからこまめな休憩が必須なんよ。何はともあれ絶対に私は歩くんだ!こんなところで弱音を吐いてる時間などない!よっしゃ!休憩もそこそこにしてもう1回頑張りますかぁ!「1・2・3!フッ!よいしょ……よいしょ……よいしょ……よいしょ……あ、あ、歩けたァァァァァァ!ふぅーー!!ヒィヤッハァーー!!」『『えぇ……怖っ。え?どうしたの?』』 あ、やっべ……。よ、よ〜し!あとはVTuberとしての肉体を作るのに向けてひたすらイラストのクオリティを上げるだけだな!歩けるようになって活動範囲が大幅に拡大した今の私は無敵だァァァァ!描くぞ描くぞォォォォ!!今なら差分をいくらでも描けるぜェェェェ!とりあえずこの場から撤退だな、うん。「わ、私お絵描きしてくるね!おじいちゃんおばあちゃん、またあとでね!」 その日の私はめっちゃ描いた。さっきの失敗と可愛がってくれていた祖父母の引いた顔を忘れるために死ぬほど描いた。ひたすらに描いた。何をそんなに描いたかと言うと、表情、動き、衣装の差分に加えて私の成長過程の差分も描いた。もう、完璧だと思う。私(V体)ってめっちゃ可愛いじゃん。服もフリフリで最高!!これが私に合わせて一緒に動くようになったらもっともっと最高なんだろうなぁ。どんな感覚なのかなぁ。あ